広島湾岸トレイルラン2022及び2024に関して当法人の対応についてのお詫び2025.02.17

市民が起ち上げ、市民が開発し、市民が維持・運営する瀬戸内海の多島美を誇る広島湾に面した4市5町、47山60峰14峠18河川3瀬戸4島を跨ぐ陸路293.8kmに及ぶ都市隣接周回型のトレイルです。
多くの市民からのご厚意(寄付)と社会奉仕活動(ボランティア)に支えられ市民の市民による市民の為のトレイルを目指しておられます。
また、国や県、市や町のあらゆる支援、協力を仰ぎながら補助金、助成金には頼らず、自立した地域社会貢献型の市民活動を目指し、日々活動しておられる団体です。
➡広島湾岸トレイルHP 「What’s 広島湾岸トレイル」
2016年2月、現・広島湾岸トレイル協議会会長の田川宏規氏(当時ロングトレイル研究会代表)に、現在の(一社)ITADAKI(木原秋比古会長)、豊饒光邦前代表理事(2024年9月辞任、)が、広島湾岸トレイルを舞台とした「トレラン大会を開催したい」と申し入れをしたことから始まり、今日に至っております。
広島湾岸トレイルラン大会を開催するにあたり、(一社)ITADAKI(以後、当法人とする)と広島湾岸トレイル協議会(以後、HWT協議会とする)間においての基本的な約束事について2020年12月16日付で「覚書」として締結しています。
■覚書の概要は以下の通りです
①ITADAKIはHWTでトレラン大会を開催する。この整備をHWT協議会が特別協力の形で実施する。
②大会の名称は広島湾岸トレイル®️ を使った「広島湾岸トレイルラン(以後、HWTRとする)」とする。
③参加費とは別に出場者様から「整備協力金」としてお一人¥1,000のご負担(寄付)を頂く。その整備協力金の全額をHWT協が寄付として受領し、トレイルの開発、維持、運営及び地域社会への貢献の為に有効に活用する。
④契約更新期日は毎年12月16日とし、異論なければ自動更新制とする。
⑤その他の問題については「双方が誠意をもって協議し合意を以て解決する」等となっています。
「覚書」に基づいて行わなければならない事案について、約束や事実に反する情報の発信及び礼節と敬意を欠く言動と、事前の協議・相談と合意を経ず心ならずも独断専行してしまい、HWT協議会の皆様はもとより、ボランティア活動に関わる多くの市民の皆様の期待に、結果的にお応えできず、落胆・失望させただけではなく、HWT協議会の皆様に対する信頼の低下や地域での活動に支障をきたす結果ともなりました。
然しながら、このような事態と経緯にも関わらず、二大会が開催できたのは一重に、HWT協議会様をはじめとする市民ボランティアの皆様のご協力とご支援のお陰であることは言うまでもありません。遅きに逸してはおりますが、大会主催者として反省と深謝の意を込めてここにこれ迄の経緯と事実を次の通り報告させて頂きます。
■大会コースについて
当初、HWTRは呉スタート、広島ゴールの計画で進めており、コース沿線上の多くの山団体、関係団体、及び地権者様が開催に向けて尽力頂いていましたが、西日本豪災害などで大会開催は難航し、2020年3月22日のHWTR-EK47大会(呉~安佐北区上深川)はエントリーを開始したものの、開催直前の新型コロナウイルス感染症の為、関係当局からの大会開催自粛要請もあり止む無く中止せざるを得ませんでした。
また、2020年9月20~22日に予定していましたHWTR2020も新型コロナウイルス感染症の為、中止しました。
2022年大会開催を実現するにあたり、第一回大会のコースとして計画していました、呉スタートのコースを使用するにあたって、呉署との協議の結果、一部天応から焼山公園までの一般道の使用許可が下りず、さらに奥宮プロデューサーの見解も大会オペレーション(呉スタート会場からゴールの広島市迄選手の荷物を移動する)上、スタッフ、ボランティアの安全を考慮してコース変更をする事が望ましいとの意見もあり、呉からのスタートのコースを大幅に変更して開催することを決定しました。この事についても、先の覚書に反してHWT協議会様へ事前の相談を失念し、独断決行という結果に心ならずもなってしまいました。大会実現に向けての想いを共に歩んでこられた、呉スタートとしたコース沿線上の各団体様、関係者、地権者の皆様には落胆・失望させる結果になりましたことを深謝申し上げます。
更にこのコース設定には、2018年7月の西日本豪雨災害で被災された大屋大川沿いの小屋浦地域の災害復興を願っての為でもありました。
実行出来なかったことについて、改めて小屋浦地域の皆様にも心より深謝申し上げます。
結局、HWTR2022大会を実現するにあたり、採用した当方の言う広島周回コースは、大会開催の為のコースとなりました。後にHWT協議会様から「HWTオリジナルの広島周回コースではない。これはHWTではない」の指摘を受け大会用特設の広島コースとしております。
当初計画していたコースからの変更は、第一回大会開催を安全に且つスムーズに行う為の止む得ない選択でした。
その為、次回大会は当初の計画通りの「呉スタート、広島ゴール」で開催するべく努力するとした確約書(2022年3月30日)をHWT協議様に提出することにより、コース変更の承諾を経て大会開催に至りました。
その確約書の背景には、HWTRの構想が始まった時より、大会実現に向けての想いを共に歩んでこられた広島湾岸トレイル「呉~広島」沿線上の各団体様、関係者、地権者の皆様へのHWT協議会様のこれまでのご協力に対する感謝と実現できなかった謝罪の意が込められていました。
然しながら、HWTR2024年大会開催において、主催者として確約書の履行の為、呉署との協議を行いましたが、一昨年と見解は変わらず、呉からのスタートは困難という結果となり、この案件につきましては、当方ではいかんともしがたく、やむなく2022年大会同様の大会用特設コースでの開催になり、確約書(呉スタート、広島ゴール)を履行できない現状については、私共からHWT協議会様へその旨ご説明させて頂きましたが、コース沿線上の
関係者様各位、他への説明及び謝罪など誠意ある対応が出来ぬまま今日に至っております。
この事につきましては、改めて事情説明の場を設けて頂き、謝罪すべきことは謝罪させて頂こうと思っております。
■プレスリリース掲載情報、大会HPを通じての情報発信についてお詫びと訂正
当方が発信してきた大会に関する情報が、「大会情報」に限定したため、あたかも、「HWTR大会の大会用特設コースがHWTそのものである」「開発、維持、運営のHWTがHWTR大会の主催者である」「HWT協議会は大会コースの整備を有償で請け負っている団体である」「HWT協議会は大会に向けた限定期間のみコースに限定した整備を行っている」等といった誤解を多くの関係者様、一般市民の皆様に与えていることが明らかになってきました。
このことは、私共が意図することではなかったとは言え、「大会開催によってより多くの方にHWTを知って、足を運んで、歩いて、走って頂き、地元広島の活性化に貢献したい、また、多くの方にHWTの維持発展の為の活動に参加していただく機会としたい」と言うHWT協議会様の願いやご意向に背き、HWT協議会様の尊厳や信頼を損なう結果を招いてしまいました。
この中でもっとも大きな影響を及ぼしたものとして、私共が発信したプレスリリースが挙げられます。
第一回大会であるHWTR2022は「第11回スポーツ振興賞・観光庁官賞」を受賞いたしました。
この受賞にはHWT協議会様の提案された地域社会貢献の為の「整備協力金制度」等も評価の一つとなったことは紛れもありません。受賞後私共から発信した「プレスリリース」には覚書の約束事に則った「参加費とは別にコース整備費を徴収することで、持続的な環境整備が図られ…」と掲載いたしました。
しかしながら、2024年大会前のプレスリリースには、表現が大きく変わり、覚書の主旨とは全く異なる、「参加費の一部を登山道の整備・維持活動に活用し、持続的な環境整備にも取り組みます…」と掲載してしまいました。
この表現により、「大会開催の収益の一部を使って私共が環境整備に寄与している」「社会貢献の主体が当法人である」といった誤解を与えることとなり、TVや新聞等のマスコミでもその間違った情報に基づいたニュースが報道(発信)されました。
また、同時に配信、配布しました企画書、パンフレット、ポスター更には、大会HPにもプレスリリース同様に、覚書の趣旨に沿わない内容及び合意を得ないままの事案を掲載したことに対して、HWT協議会様から再三再四の指摘を受け、修正や訂正を何度も催促されていましたが、社内でそれらの情報が共有されず、適切な対応を怠りトレラン関係者様、2022、2024大会出場者様には誤った情報をお伝えし、HWT協議会様には多大なご迷惑をお掛けし、さらにはHWTブランドの棄損、信用失落の多大な損害を生じさせた事も紛れもない事実でございます。
この場をお借りして事実と異なる2024大会前のプレスリリースを受賞後のプレスリリースと同一文言に訂正させて頂くとともに深くお詫びし、心より謝罪申し上げます。二度とこのような事が無いよう、新代表理事の高橋晃司及び、会長の木原秋比古の連名を以て、本文を大会HPに掲載してお約束させて頂きます。
今後ともご指導、ご鞭撻とご支援、ご協力を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
尚、これまでのご迷惑をおかけした幾多の問題の内
①観光庁官賞の受賞の報告と挨拶問題
②大会HPfacebookのブロック問題
③馬木の工事期間通行止め問題の3件においては2024年6月21日付、
④HWTR2024が2022年大会と同じになった問題においては2023年11月23日付の謝罪文を
HWT協議様に提出しております。
■整備協力金について
①HWTR出場者様に参加費とは別に「整備協力金」としてお一人¥1,000のご負担を頂く。
②整備協力金の全額をHWT協議会が寄付として受領し、トレイルの開発、維持、運営及び地域社会への
貢献に有効に活用する事が覚書(2020年12月16日締結)に定められています。
その約定に従い、当方は出場者様から整備協力金として¥1,000/お一人様をお預かりして、その全額をHWT協議会様に送金させて頂いております。
HWT協議会様はその使途を次の通り事前に公表され、公約通り実施した後に公表(報告)されています。
(1)整備協力金の使途…
- 地域社会貢献の為に1/3
- HWT構想の維持、推進活動支援の為に1/3
- HWT構想の維持、推進の為の積立金(危機管理積立金勘定)に1/3
(2)2022年大会(2022.9.24~25)の報告
① 整備協力金は504名様より¥504,000の寄付を頂き、2022年12月6日にその全額を受領済
- 地域社会貢献の為に1/3…広島市へ¥170,000を寄付済
- HWT構想の維持、推進活動支援の為に1/3…25団体他に¥165,000及び、本大会の整備の為の
経費¥11,625=¥176.625…辞退を含めて支援、補助&寄付(補助&寄付済)
- HWT構想の維持、推進の為の積立金(危機管理積立金勘定)に1/3…)157,375…危機管理勘定科目を
新たに設定(積立済)
(3)2024年大会(2024.3.23~24)の報告(2024.9.30現在)
① 整備協力金は667名様より¥667,000の寄付を頂き、2024年6月6日にその全額を受領済
- 地域社会貢献の為に1/3…広島市へ¥170,000、広島県へ¥50,000計¥220,000を寄付済
- HWT構想の維持、推進活動支援の為に1/3…¥220,700一部予算未執行(熊撃退スプレー未入荷等)
- HWT構想の維持、推進の為の積立金(危機管理積立金勘定)に1/3…約¥226,300を
上記③未執行分処理次第、その残金過不足分を④に増減して金額確定させ予算を執行予定
★HWTオリジナル「広島周回コース」について…
👆 https://hiroshima-wangantrail.jp/enjoy-hwt/run/

■HWTR2025大会についてのお知らせ
2024年11月1日…当方の諸事情から「HWTR2025大会の開催延期」を大会face bookにおいて発表させて頂いております。
また今後についてですが、2026年開催を目指し鋭意準備して参りますので、
今後ともご支援、ご協力を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
一般社団法人ITADAKI
会長理事 木原秋比古
代表理事 高橋晃司